デキる配車マンとは?|優秀な配車係の特徴5選

デキる配車マンとは?|優秀な配車係の特徴5選

運送会社の配車係、通称「配車マン」。「嫌われ者」とか「きつい」「鬱になる」など、良いイメージがない職種ですが、そんな配車係にも花形とも呼べる優秀な「デキる配車マン」というのが存在します。今回はそんな「デキる配車マン」に共通する特徴についてお話しします。

空請けできる

トラック運送業で傭車手配なども含め配車をしたことがある人なら一度は聞いたことがあるフレーズ。それが「空請け」。なんて格好つけてみましたが、トラックの台数が足りていないのに荷物(案件)を請けてしまう行為を業界では空請けと言います。これができる配車マンは一流と呼ばれています。ごめんなさい、嘘です(笑)。でも、なんだかんだ言って、空請けした荷物を傭車を探してさばききるだけの自信があるのはすごいことだと思います。オンライン求貨求車が普及している昨今では「空請けする配車マンはバカだ」というような風潮もありますが、自社と自分の取引関係の環境を把握する力に長けていなければできない芸当なので、空請けできる配車マンはやはり優秀なのではないでしょうか?

「できない」と言わない

お客様から新しい案件を言われたときや難しいと感じる案件に出くわしたとき、カンタンに「できない」と言わない配車マンは優秀ですね。これは逆を考えればすぐに納得できます。例えばトラックの手配をしたいと思って電話したとき、電話先の配車係に即座に「(トラックは)いません!」と言われたらどう思います?「嫌だな」とか「二度と頼むか!」と思いますよね。このことから分かるように、配車マンに荷物(案件)を出してくれる相手は、何とかしてくれようとする相手を好みます。荷主や取引先に好かれる配車マン=(イコール)信用されている配車マンと言ってもよいぐらいです。つまり、すぐに「できない」と言ってしまわない配車マンは優秀なのです。

困りごとに全力で取り組む

「誰でも組めるようなカンタンな配車を何台も組んで、「自分は優秀だ」と思って満足しているようではいけません。そういう配車マンは取引先が「困った」と言っていても、知らん顔をしたり「できませんね」とかんたんに断ってしまいがちです。本当に会社を支えるような利益を出す配車マンは、大切な取引先の困りごとに全力で取り組み、何とか解決しようとします。こういう配車マンはその結果がどうであれ、取引先からの信頼が増し、より大きな成功を手に入れることが多いように思います。「なんかあいつにばかりいい案件がめぐっているような気がする。運がいいんだろうな」たしかにそうかもしれませんが、優秀な配車マンはその運ですら、努力して築き上げた信用の力で手繰り寄せているのです。

力の出しどころを知っている

これまでの特徴に相反するようですが、デキる配車マンは無理をしません。すべてのお客様の要望に全力で応えようとしても、身体は一つなので限界があります。だから、自社や取引先などの状況をしっかりと把握し、どこに注力すべきかを判断しなければなりません。何も考えず、惰性だけで配車に取り組んでいると、会社が欲している結果を出すことができなくなります。例えば「難易度の高い輸送案件を二束三文の運賃で運んでほしい」というような無理難題に時間をかけて取り組み、たとえそれで多くの配車を組んだとしても薄利多売になることは分かりますよね。一日の時間には限りがあるので、依頼してくる相手の意図を的確に見抜き、自社にとって本当に必要な仕事だけに取り組むようにしなければ、本当に必要な結果を得ることはできません。利益率を上げ会社に貢献することができる配車マンは、常に考え状況を把握し、注力すべき仕事を見極めています。

むやみやたらに怒らない

怒らない配車マンは優秀です。配車という仕事は時間との勝負みたいなところがあります。しかもその時間感覚は配車マンによって違います。「今すぐに手配したい人」と「仕事を選んで受注したい人」が同じ時間を過ごしているわけなので、お互いの望みが違えば意見がぶつかることだってあります。そうするとどうしても、その苛立ちを相手にぶつけてしまうようになってしまうわけです。優秀な配車マンはどんなときでも相手に怒りや苛立ちをぶつけません。どんなに自分が正しくても、相手が取引先である限り、怒声を浴びせてもいいという理由にはならないのです。つい、大声で怒鳴りたくなるような場面もあると思いますが、稼げる配車マンになりたければ我慢するほうが良いでしょう。しかし、取引先の理不尽な要求に対して、取引を公平に保つために厳しく抗議しなければならない場面もあると思います。それでも怒声を上げるのではなく冷静に淡々と抗議ができるようになればバッチリです。政府高官が「遺憾である」と言っている場面をイメージしてみてはいかがでしょう。

まとめ

業界的にも口が悪く、勢いだけで取引をしていると思われがちな配車係。でもそんな中で結果を出している配車マンの声には余裕があり、仏のように温和で落ち着く雰囲気をかもしだしています。デキる配車マン。きっと彼らも最初から優秀だったわけではないでしょう。会社のため、取引先のために必死で努力し、辛い思い、悔しい思いをたくさん重ねて結果が出せるようになったのだと思います。彼らに習い、デキる配車マンを目指して今日も頑張りましょう! 

お知らせ

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