
こんにちは。配車ステーションのプロジェクトディレクターです。
今回は駆け出しのころやっていたトイレ掃除の話をします。
トイレ掃除の苦労話から考える、時代の移り変わり
掃除用具入れにはホースと雑巾、クレンザー(洗剤)のみ。雑巾を濡らしてクレンザーを泡立たせ、手で便器を掃除する。トイレブラシという便利アイテムがある時代に、この掃除方法はかなり驚きました。抵抗感もありましたが、新人の自分はこれくらいしか役に立てることがないだろうと、毎日言われた通りに掃除しました。
この掃除を続けて一年ほど経ったある日、新しい所長がやってきました。朝、いつものように掃除をしているとトイレに所長がやって来ました。所長は掃除をしている私を二度見すると「なにをしている!?」と大きな声を上げました。掃除です、と私が答えると「なんていう掃除の仕方をしているんだ」と。ずっとこの方法で掃除していると説明すると、絶句した所長は他の社員を呼んで「誰かブラシを買ってやれ!洗剤もだ!」と大声で怒鳴りました。
20年経って、若い社員にこの話をすると「スカッとジャ〇〇みたいですね」と笑って言ってくれました。苦労話のつもりで話したのですが、彼らにとってはTV番組のネタのようであったということが、とても面白いと感じました。
いつまでも時は止まっていなくて、生活の変化とともに人の中身も変わっていきます。次世代たちには私が経験した苦行と同じものではなく、現代に沿った経験が必要なのだということを改めて知るきっかけになりました。
配車ステーションは、デジタルネイティブと呼ばれる世代たちが配車を簡単に行えるように考えたサービスです。そして、これと同じように私たちの経験を次世代のやりやすい形で残していこうという動きが、今後も広がっていくことを心から願っています。